登録制家庭教師アルバイトの注意点

最近では家庭教師のアルバイト探しには主にネットが利用されているのだが、応募、面接、採用という段階を踏む従来の形態ではなく、登録制が主体となっている。
ただ、登録しても必ず依頼が来るとは限らないので、複数の会社に登録するのが一般的である。
そこで大変便利なのが、数社の大手家庭教師センターに一括登録できる「家庭教師一括登録」のサイトだ。
大手に限定したほうがいい理由は、小規模な家庭教師センターだと生徒数も少ないので登録しても依頼が来ないということが大いにありえるからである。
登録制のアルバイト家庭教師は業務委託という形になり、ほとんどの家庭教師センターで掛け持ちが認められているので、大手か否かにかかわらず自身が可能な限り何件でも受けることができる。
そもそも家庭教師センター側からは、必ず生徒を紹介できるとか、現在担当している生徒をずっと指導できるという確約ができないため、登録者の囲い込みができないのである。
しかし、いくら数社に登録したといっても、ネット登録の場合、何千人という登録者の中から真面目に指導してくれる人かどうかを判断する基準はプロフィールしかないため、自己PR内容が乏しかったり条件が偏りすぎたりすると依頼がほとんど来ないことになってしまう。
例えば、中学生指導の場合に限って言うと、主な依頼科目は英語と数学の2教科なので、英語は教えられるが数学はちょっと、ということになると依頼が来る確率は下がってしまうのである。
したがって、文系と理系の両方を指導できるほうが有利かもしれない。
また、大学受験の生徒だけではないので、自己PRに大学受験時のことばかり書くのではなく、中学受験や高校受験のことにも言及したほうが良い。
そして性別の問題もある。
依頼する側の生徒の男女比は半々だが、家庭教師の登録者は圧倒的に男性が多い。
しかし近頃では高校生以上の女子生徒はほぼ女性の家庭教師限定で指定してくるので、女性登録者のほうが比較的依頼が来やすいようなのである。
このように、依頼が回って来やすくするコツはいくつかあるのだが、登録制であればこちらから特に働きかけていく必要がないので楽と言えば楽かもしれない。
しかし、どのような会社に登録されるのかを事前にちゃんと把握しておかないと、知らぬ間に高額教材の抱き合わせ販売を行なっている家庭教師センターに登録されていたということになりかねないので、一括登録の際には十分に注意が必要である。
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